なぜ吉祥寺なのか?



  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • SumoMe
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

――どうして吉祥寺に工房を構えたのですか?

そう訊かれることがたまにあります。
これには特段、理由があったわけではありません。

ですが、30年ほど前の吉祥寺の街は今とはとても違う様相を呈していました。古本屋さんがたくさんあって、ジャズ喫茶も多く、作家もたくさん住んでいる、なんて噂もよく耳にしました。現在に比べてなんとなく文化の香りがしたのはたしかです。

今考えると、そんな“匂い”に魅かれたこともあるかもしれません。そういえば、武蔵野って名前にもちょっと魅力を感じて、初めは武蔵野ならぬ『武蔵乃時計工房』なんて命名しようか、なんて思ったこともありました。

吉祥寺は若者の街――というイメージが強いと思います。たしかに休日には多くの若者でにぎわい、活気がありますが、今でも年配の人々や、老人の姿も少なくはありません。そんなところも気に入っています。
誰かがいってましたが、「ある特定の世代しか存在しない社会は必ず混乱して崩壊する」なんてことを聞いたことがあります。さまざまな世代がいろんな形で生き生きと交流してこそ本当の繁栄が持続される――ということだそうです。

“世代の混在”というと、最近、私も周りの人間が、だんだんと年下ばかりになってきました。まァ、単に歳をとったからなんでしょうけど。まだ同世代のほとんどが死に絶えたというほどの年齢、というわけでもないですが・・・。

でも、はっきりいって、同世代の人間と酒飲んで話したり、あんまり好きではないのも事実。自分の息子や娘くらいの世代とアニメや映画やスポーツ、そしてもちろん時計について語りあったりする時間が一番楽しい。「オタ爺」ここにあり、なんて結構相手は迷惑だったりするのかもしれないですが(苦笑)。

日本手作り腕時計協会JHAカテゴリの最新記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。