クロックとタイマー その2



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時計作家の私としては、当然、自作でクロックとタイマー両方の時計作りを一から制作したことがあります。
クロックは、主に壁掛け時計ですが、これはそう簡単でははありません。一番の理由は通常の時計(クロック)として使用するためには、当然ながら、少なくとも24時間以上は動作を続けなければならない、という制約があることです。

たとえば錘(おもり)を動力に使用した場合は、錘が下がりきってしまうまで24時間以上は動き続ける必要があります。これはギア比などの係数をかなり高くしなくてはなりません。
12時間タイプで、一日に二回錘を上に揚げる必要がある時計というのもあるにはありますが、これはホントにクロックって呼べるのでしょうか・・・? 私個人の定義では一日一回以内の錘揚げなどの操作で動作しなくては、実用とはいえないのではないかと思います。

これに対してタイマーは、比較的簡単。というか必ず機械式のメカニズムにする必要はありません。そしてそれは我々の身の回りにも、結構あります。
デジタルのタイマーではなく、簡単な構造のタイマーの代表例といえば「砂時計」です。砂時計は西欧では中世から実用品として使われていたタイマーです。

さらに東洋でかなり昔から使われていたものに「香時計」があります。お香に火をつけて、あらかじめ燃焼時間を知ったうえで、燃え尽きる時間で時間経過を知るものとなっています。さらに蝋燭を使用したり、アルコールを使用したものもあります。お香は、わりと誤差が少なくて、かろうじて実用の範疇ともいえますが、蝋燭は周りの温度や湿気なんかで、かなり誤差があって、ちょっと実用には厳しいかもしれません。

お香を使用した時計

お香を使用した時計

また“漏刻(ろうこく)”と呼ばれる「水時計」も実用品として使われていました。水時計は、きちっとした作り方をすれば、かなりの精度がだせる代物です。江戸時代に実際に使われていた漏刻は、かなり大がかりなものもあって、24時間以上使用できるものもあったほどです。しかし、これはもはやタイマーではなく、立派なクロックといえるかもしれません(笑)。

機械仕掛けの水時計

機械仕掛けの水時計

つまりこれはある一定時間で燃え尽きるとか、動作を終えるとか、そんな性質のものを発見すれば、誰でも、わりと簡単にタイマーは作れるということを意味しています。ローリングボールのような滑り台っぽい装置を作って、玉が3分間かけて下まで降りてくるものを作れば、結構大がかりなラーメンタイマーにもなります(笑)。

どうですか? 皆さんも、オリジナルの方式やユニークなタイマーを考えてみてはいかがでしょう? 先のローリングボールタイマーなどは砂時計や水時計のように見ているだけでこれが思いの外、癒されます。それにそんなタイマーがあれば、たったの3分間でも、とても貴重な時間になるかも・・・。

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