時計の表示はなぜ12・60進法なのか? Part.2



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さて、前回は時計の表示方法についてお話しましたが、今日はその続きと、長い歴史の中で、12進法60進法以外の表示があったのかについてお話したいと思います。

あのフランス革命直後に、時効区体系に一大革命が起きようとしていたのです。この時にメートル法が導入されたのは広く知られているのですが、革命後の立法府となった革命議会は、暦にフランス革命暦(共和暦)を採用するとともに、時刻表示についてもあまりにも突飛な政令を出したのです。

それは次のようなものです。「一日を10等分し、さらにその一つを10等分して、計測しうる最小の単位までこれを繰り返す。そして一日を10時間、一時間100分、一分を100秒とする・・・」

つまり12・60進法に替わって10進法で時刻表示をするという決定だったのです。

けれども、この決定はフランス国内・外から多くの反発を浴び実際に運用されるまでには至っていない。何といいますか、あまりにも伝統とか文化、慣習を無視して、新しき革命思想に傾倒したため、評判が悪かったようです。

なにより時計塔の改修が事実上不可能だったこともあり、ごたごたしている間にあのナポレオンが登場し、彼が1806年に帝位についたとたん、暦も時間帯系もすっかりもとに戻ってしまったのです。

shimane島根県大田市仁摩町にある「仁摩サンドミュージアム」という砂の博物館にある世界最大級の砂時計「砂暦」。

 

さて皆さん、時間帯系は、これまで歴史的に12・60進法なのに、ではなぜ秒以下の単位は10進法なんでしょうか・・・。

例えばオリンピックで100メートル走の記録で、例えば9秒95なんて表示します。秒より下の単位は全部10進法ですが、ふだん私たちはほとんど違和感も感じずにスポーツ観戦を楽しんでますよね。

実は日本の時刻表示の法的根拠は「計量法」であり、そこのはたったこれだけの記載があるのみです。
1.時間の計量単位は秒とする。
2.一秒はセシウム原始が91億9263万1770回振動する時間とする。
3.秒の補助単位は分と時とし、一分は60秒、1時間は3600秒とする。

なんだか大雑把なのか緻密なのか分かりかねますが、つまり秒以下についてはまったく決まりが無く、これは他の国でもほとんど同じで、世界的な取り決めも無いまま、時計の精度だけが向上し、暫定的に使われていた10進法がいつの間にか定着してしまったのが実態のようですね。

さて、今後なにか大きな世界的な動きがあり、時間帯系を議論するなんてこともありのだろうか。今後この体系は、大きく分けるとこんなもんではないかと思います。
1.秒以下も60進法で表示する。
2.全て10進法で表示する。
3.現在のままで続ける。つまり12・60進法で、秒以下のみ10進法。

現在はコンピュータ技術の進んだ社会ですので、これを実用化するのは少なくとも技術的には大きな障害はないはずです。ただ、あえて変更するする必要性は感じないですね。ですから、当分このままでいいんじゃないかなって気がします。

もしかして将来、人類が宇宙で本格的に活動を初め、地球時間がひつのローカルタイムになったとき、この時刻体系は大きく変わって行くかもしれませんね。

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