時計の表示はなぜ12・60進法なのか? Part.1



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「時計の表示が10進法ではなく、なぜ12と60進法なのか・・・?」という疑問を待った方、いらっしゃいますか? 云われてみれば、ちょっと疑問も感じるけど・・・という方もいらっしゃるかもしれませんね。

私たちは、物心ついた頃から時計の表示法に親しんでいるので、特に疑問を感じるまでも無く、しごく当たり前のことと思っていて、生活の中で溶け込んでいる感じがしますよね。でも、なぜなのかと問われれば、ちょっとだけ不思議に思いませんか?

われわれ日本人はメートル法に親しんできたので本来は10進法の方が合理的だと考えてしまうのだけど、時間のことを勉強すると、この12・60進法がいかに合理的でよくよく考えられたものであるか感心してしてしまうのです。

まだ暦も確立されていなかった古代人こそが、この「時の体系」を考え出したのです。古代人たちは月の満ち欠け約30日のサイクルで繰り返され、それが12回繰り返すと同じ季節がやってくるということを体験的に知っていたのだ。

この体験から得られた時の体系は洪水などの被害を受ける恐れのある農耕民族にとってはとても重要なものであったのは容易に推察できる。

また、太陽が地平線に顔を出してから、姿を完全に現すまでの時間が約2分で、この2分を基本単位としていたのですね。古代バビロニア人は天空をこの太陽のサイズで分割すると、720個分で一昼夜が経過することを知っていたのです。

となると、下記のようになるわけです。

2分 x 720 = 1,440分 ÷ 60 = 24時間(一日の時間)

この式や数値を見ると、なんとなく10進法より12進法や60進法が相応しく、時間の表示には合理的に思えてきますね。

ところで、紀元前3000年頃のエジプト人は昼と夜をそれぞれ12分割していたという記録があのピラミッドに表記されていたとのこと。そして「12」という数値はますます神秘化されやがて崇高な数となり、正12面体は占星術のシンボルにもなったわけです。

12

明治2年までに使われていた日本の不定時法の表示文字盤。ここでもやはり一日を12等分している。

12進法で時刻を表示するのは古代の人々の生活体験に裏づけられていたわけで、その後天文学や数学が大きな発展を遂げても、この体系は基本的には変わらず今日に至っているのです。しかも「時」だけはアジアやアフリカなども同一の体系を維持しているのですね。

どこかの地域や国では10進法で、また他の地域では14進法で時刻が表示されていたなんて、聞いたがないですよね。

では長い歴史の中で、それ以外の、例えば10進法で時刻の表示を体系化しようとしたことがあるのかというと、実はフランス革命直後に同国でその動きがあったらしいのですが、そのへんはPart.2でお話させていただければと思います。

やはり、そんなことを考える輩は存在するのですね・・・。

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