日時計作りから学んだこと Part.1



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私が日時計に興味を持ち、自分でも作ってみたいと思い始めたのは、かれこれ20年近く以前のことです。

ちょうどインターネットが一般的に普及し始めた頃で、主にネットで調べ始めたのです。もしネットがなかったら国立図書館にでも通わねばならなかったかもしれません。

調べ始めてまず気付いたのは、日時計の情報は日本・アジア諸国のサイトにはほとんど見当たらない。日本のサイトでの日時計の情報は、少なくとも当時では子供向け夏休み工作のようなレベルのモノがほとんどでした。

日時計に関する情報は、イギリス、フランス、イタリアなどを中心としたヨーロッパのサイトがだんぜん多い。私は、SUN DIAL(英文で日時計の意)、CADRAN SOLEIRE(仏文)、OLOLOGI SOLARI(伊文)などのキーワードを駆使しながら、これらのヨーロッパのサイトをから様々な情報をあさり、時々文献をヨーロッパから買い求めたりしながら日時計に熱中しました。日本の日時計の文献もあるにはありましたが、数えるほどでした。

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なぜ日本やその他のアジア地域には、あまり日時計が普及しなかったのか、その政治体制や時間に対する国民の考え方とか思想も深く関係していることも知りました。(数少ないけど日本にも江戸時代などには存在しています)。

さて取り寄せた文献ですが、英文のものはともかく、フランス語やイタリア語などは読めないので、そういった言葉の分かる方に部分的に訳してもらったりしながら勉強しました。大変だったけど、とても楽しかったし、様々な発見と、ある種の感動もあり、けっこうエキサイティングでした。

特にかなり昔に作られたアンティークな日時計はとても美しく魅力的で、ぜひ自分でも作ってみたいと思いました。また、そんな中でも昔の貴族など貴婦人が所有していたという携帯型の小さな日時計を作りたいという衝動にかられました。

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携帯用の小型のアンティーク日時計です

日時計の勉強を始めてしばらく経ってから、私は2つのことに気がつきました。ひとつは、一口に日時計云っても、その表示法や方式など実に多くの種類の日時計の設計方法があることです。そしてその種類によって様々な長所や欠点もあることです。もうひとつは、日時計を学ぶことは、天文学を学ぶことだ、ということです。

地球は自ら自転し、自転しながら太陽の周りを公転している。また、この地球の自転軸と公転軸は約23度ずれています。

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地球の自転の動きが時刻の経過を影などによって表示させるのですが、それを観察する国(または地域)によってこの自転と公転軸の差異が日時計の設計をやや複雑にしているのです。

つまり地球と太陽の相関関係を知り、逆算することによって日時計の表示方法や設計が決定されるわけなのです。これは私にとって新鮮な発見でしたが、さらにもう一つ、私はとても大きな発見をしました。それはある言葉に集約されるといっていいかもしれません。

それは「自然科学」という言葉であり、その概念です。

ちょっと長くなりそうなので、この続きはまた次回に語りたいと思います。

 

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