なんでアニメ時計? その2



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アニメ時計の話の続きになります。今回もよろしくお願いします。では、さっそく――。
アニメ時計はいわばアニメ×時計という、嗜好の要素が大きく関わるふたつの製品を掛け合わせたものにほかなりません。つまり趣味性の極めて高い商品となります。それだけに少なくとも失望されないように、いつも気を入れてデザインしています。

そしてデザインに気を入れるためにもアニメコンテンツの選択には慎重にならざる得ません。その選択基準はズバリ、「自分の好きなアニメ」。加えて「私の作る時計の雰囲気が、バッチリとマッチしそうなアニメ」となっています。実際、人気がありそうだとか、売れそうだ、なんて、ほとんど胸中にはありません。

なにか複雑な計算の下、選択、決定しているのかと思ったのに、思いのほか杜撰(ずさん)じゃないか、とお思いかもしれません。しかし、創作物はやはりそのデザインに至る思い入れが重要なのではないでしょうか。好きでもないものを無理矢理デザインしても、どこか手抜きになってしまう。

それどころか、こういった思い入れの強い商品だとことさらユーザーさんにも落ち度が見抜かれてしまいます。そうなると結局、誰も得することがない製品ができてしまう・・・。このような不幸しか呼ばないことが往々だと思います。

ともあれ、そうして初めてリリースしたのが、『LASTEXILE』((C)GONZO/FLD)のウォッチです。このアニメは、私がもっとも愛するアニメのひとつ。なんといっても、トップ・デザイナーの村田蓮爾さんの絵が抜群です。同アニメ制作会社、GONZOさんの処女作、『青の6号』のときから好きでしたが、この『LASTEXILE』でさらに村田さんのファンになってしまいました。

特に彼の描くメカに完全にやられました。作中で飛び廻るバンシップ(注1)や空中戦艦などなど、実に魅力的です。そのメカはSFでありながら、どこかレトロなテイストが漂っています。細部に微妙な曲線が多用されていて、アンティーク感さえ持ち合わせ、まさにスチーム・パンクというか、これこそが想像力の結集であるファンタジー・・・。

・・・村田さんの話になると、つい、力が入ってしまいます(笑)。デザイン打ち合わせや監修で、幾度かご本人にもお会いしましたが、人間的にもとても素朴で優しい方で、ますますファンになってしまいました。

こんな素晴らしい出会いもありつつ、私は今日もアニメ時計を画策しています。もちろん従来の時計と一緒に。・・・そんなこんなでもう一回だけこのお題で続けたいと思います。

注1:小型の飛行艇

(C)STUDIO4℃

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