時計(初)物語



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皆さん、あけましておめでとうございます。
といっても、もう成人式も終わり、正月気分はすっかり過去のもの、といった感じでしょうけど、まァ、2015年の初めということで、今回は時計初物語で一席。

さて、世界最初の腕時計とは、なんと1571年にイギリスのライスター伯爵がエリザベス1世に「ブレスレットが付属している宝飾をちりばめた丸いウォッチを贈った・・・」との記述があるとのこと。腕時計といっても、ブレスレットに小ぶりの懐中時計をぶら下げたものだったようで、現在のリスト・ウォッチはだいぶ様子が違います。

一体型で初の腕時計の記述は、1790年ジュネーブの時計商、ジャケ・ドロー・アンド・ルショーの取り扱い商品の説明文に、「ブレスレットに取り付けた時計」とあり、一体型とはいえ、やはり女性向けの宝飾ブレスレット時計といったモノだったようです。

さて現在の腕時計のスタイルに近いものが初めて作られたのは、1880年にドイツの海軍省がジラール・ペルゴ社に海上勤務用の腕時計として発注したのが、世界初の実用腕時計とされているようです。やはり戦争が腕時計の生みの親であるという説は有力のようですね。

ところで、世界初の防水時計はロレックスのオイスターとされています。潜水艦のハッチの形状にヒントを得た「ネジ込み式」の裏蓋とリューズを採用し、1926年にスイス連邦著作権局で特許が認められているようです。ですから初の防水時計が出来てから、まだ100年も経っていないということになります。

現代では、ほとんどの時計にはブランド名が明記されているわけですが、世界初のブランドとは、つまり時計職人が単身で時計を作るというより、メーカーとしての形となって生産を始めたのが、スイスの「ブランパン」で、1735年のこと。このメーカーは一度は消滅したとされていますが、その後再建され、現在でも存在するメーカーです。

さて、我が日本国内に眼を転じてみることにします。
日本初の時計商は、享保2年(1717年)に江戸の京橋で商いを開始した小林時計店。江戸時代ですから、不定寺法の時代。主な取り扱い品目は大名時計ですが、これは非常に高価で製作には時間のかかるもので受注生産で作られていたそうです。ですから普段は香時計や尺時計、または印籠時計などが主に販売されていたようです。

日本で初めて作られたウォッチは、明治28年に完成した精工舎の懐中時計「タイムキーパー」です。当時は部品の一部を輸入して製造されていたそうです。

そして日本初の腕時計は、大正2年に完成した7石入りの手巻き時計「ローレル」です。当時この時計の生産数量は1日に20ヶが限界だったとのことで、きわめて生産性が悪かったわけで、恐らくとても高価なものだったと推察されます。

ところで、日時計とか火時計(香時計やローソク時計など)、砂時計や水時計のようなものではなく、本当の意味での世界初の機械式時計のメカニズムが作られたのは、いつごろなのでしょうか・・・?

中国は北宋時代後期(1088年頃)に建設された「水運儀象台」というかなり大掛かりな時計設備の記述がある。動力は水力だが、脱進機を搭載していたとのこと。時計というより巨大なモニュメントといった感じかもしれません。これは、はるか昔に破壊され、もちろん現存はしていません。

錘(おもり)のエネルギーを使って動作する純然たる機械式時計が初めて作られたのはいつ頃なのかというと、実ははっきりとは分かっていませんが、1300年頃にはヨーロッパで作られていたのではという資料があります。また、1309年にイタリア、ミラノの教会に鉄製の時計が取り付けられていることが記されている資料が存在するようです。

無題

それはともかく、この機械式時計の脱進機などのメカニズムを初めて発想し、製作したのはいったい誰なのか?それは恐らく永遠に謎のままなのでしょうが・・・

それは貴族や政府お抱えの偉い学者とかではなく、普通の街の職人さんのような人であって欲しい気がします。

そう、映画ピノキオに出てくるあの街の発明家のおじさんのような人であって欲しい。それは何の根拠もない私の願いなのですが・・・。

今年も皆さんにとって良い年でありますように。

 

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