アナレンマ(Analemma)とは?



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皆さん、「アナレンマ」って言葉をご存知でしょうか。アナレンマ、又はアナレンマ・カーブ(Analemma Curve)とも云われます。

変形の8の字の形が、アナレンマ・カーブと呼ばれるモノなのです。もしこの事を知っている方がいたとしたら、相当な時計(日時計)マニアでもあり歴史通でもあり、物理学にも精通している方かもしれませんね。

例えば、空に浮かぶ太陽の位置を毎日一定の時間に写真を撮ったとして、これを一年間、例えば夏から次の夏まで続けたとすると、その軌跡を辿ると変形の8の字になるのです。この軌跡の8の字のことをアナレンマ・カーブと云うのです。

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均時差(きんじさ)と云う、天球上を一定な速さで動くと考えた平均太陽と、実際の太陽との移動の差がもたらす現象とも云えます。ちょっと分かり難いかもしれませんね・・・

さて、一方でこんな風に考えてみましょう。このアナレンマ・カーブを別な方法で描いてみることにします。

下の図のように、地面に棒をたて、毎日一定時間、正午に太陽によって出来る棒の影の先端に印を付けるとします。そしてこれを1年間根気良く続けると、この変形8の字のアナレンマ・カーブが描かれるのです。

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夏は太陽が高くなりますから、影は短くなり、逆に冬は太陽が低くなりますから、影が長くなるのは何となく想像できると思います。ですから季節によって影が長くなったり短くなったりするのでが、この軌跡は直線ではなく、この変形8の字になるのです。

写真を撮りながら天空に描かれるモノも地面に描かれるものも同一です。これこそが、アナレンマ・カーブなのです。

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さて、もうお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、この地面に描かれたアナレンマ・カーブを利用して、カレンダー時計が出来るわけです。

影は毎年同じ軌跡を辿りますから、このカーブに記録した日付を描いておけば、毎日正午に示した影の位置によって、その日の日付を把握することが出来ます。

もちろんこのカレンダー時計は立派な実用品として西欧では太古の昔から使われていました。毎日正午に観測して日にちを認識することから正午時計なんて呼ばれることもありましたし、アナレンマ・クロックと呼ばれることもあります。

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時刻を認識する日時計とカレンダー(アナレンマ)時計を併用するハイブリッド日時計

今では誰でも知っていることですが、我々の地球は自ら回転し、自転をしながら太陽の廻りを公転しているわけです。そしてこの公転の円弧は正円ではなく、微妙に変形してます。

この微妙なゆがみのようなものが、様々な現象を引き起こし、観測などを少々複雑にしていますが、同時に神秘的な印象も受けますよね。

日時計を勉強することは、つまりは天文学を勉強することだ、ということがお分かりいただけるのではないかと思います。

 

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