K’s 回顧秘宝時計展 Part.4



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私は、これまでたくさんの素材で時計作りにチャレンジしてきましたが、今日はちょっと変わった素材で作ったモノをご紹介させていただきます。

新しい素材で作るのは、当然様々な困難が伴います。素材によって、その強度(硬度)、加工のし易さ、または難しさ、質感から感じるデザインの良し悪しなど等。特に素材によってもちろん強度が違うので、設計的に弱い部分に気をつけなければならないわけです。

まずは樹脂の時計をご紹介します。これは2000年前くらいまではたくさん作っていました。これを作るきっかけは、i-Macです。当時、スケルトンで色とりどりのi-Macが発表され、ちょっとしたスケルトンのブームがあり、いろいろなスケルトンの雑貨が販売されてました。私もスケルトンの時計作ろうと思い、樹脂に注目しました。

F

樹脂の時計です。デジタル・モデルです。

G

樹脂を真鍮線で包んだモデル。 

H

ライトが点灯するモデル。

まずは原型を作り、シリコンで型を作って、そこに樹脂を流し込む。もちろん着色する場合は樹脂に顔料を混ぜ、流し込むわけですね。この時計を作っている時は、何といっても樹脂を使用するので強いシンナー臭を発するので、ちょっと大変でした。

穴あけなどの後加工は簡単ですが、もちろん金属に比べると強度は弱いので、設計的にはボテッとした感じの単純なモノが多かったですね。通常の時計の付け根の形状にするとどうしても割れたりするリスクが高くなるのです。

さて、次に木の時計です。木の時計も強度には注意しなくてはならないので、デザイン的にはある程度制限を受けますね。後加工は樹脂同様わりと簡単ですが、どちらとも曲げたりは出来ないので、平面的な設計になるのは否めません。

E

ひのきの木です。

C

こちらは合成漆で塗装しました。 

B

これも合成漆の朱色で塗装。アナデシ・モデルです。

今日最後にご紹介するのは、粘土の時計です。私が使用したのはオーブンで焼いて固めるモノです。他にも様々な粘土を試しましたが、オーブン粘土が一番良かった感じがします。

A

オーブン粘土の時計です。

粘土は、もちろん強度が弱く、ポロっと欠けてしまったりするので、粘土単体の素材ではとても腕時計としての強度に絶えられません。ですから、まずは金属で下地を作り、その上に粘土を盛り付けながら製作しました。もちろん一個一個手作業です。けっこう大変で、指紋が付かないように後処理とか、わりと手間がかかりました。

いろいろな素材で作るのは楽しいですが、その都度、各素材の性質と格闘しなくてはなりません。予想と実際に作ってみて試してみると予想外のことも起きたりします。

時計が雑貨やアクセサリーと違うところは、電池交換がきちっと出来るようにしなくてはならなし、修理にも対応できなくてはならない。そのへんもデザインの大きな障壁になったりもします。

でもひとしきり様々なデザインをリリースし販売すると、その特性が徐々に良く分かってきます。

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