K’s 回顧秘宝時計展 Part.3



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さて、回顧秘宝時計展の3回目です。今日は私にとっても大変思い出深い作品をご紹介します。Tin-Toyウォッチシリーズと名付けたこの製品は、今から10年ほど前まではたくさん作っていました。

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ブリキ玩具の代表選手といえば、なんといってもロボットでしょ?!

その名の通り、ブリキのオモチャをイメージしてデザインしました。我々の世代にとっては、とても懐かしいレトロな印象のティン・トーイをモチーフに、ちょっとキッチュなテイストで様々な形の製品をリリースしました。手元にはごく一部しか残っていないんですけど・・・。

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キッチュな感じを出すために、薄い地金を用いてロウ付けでケースを製作しました。内部は2重構造になっているんです。そうですね0.3mm~0.5mmくらいの真鍮板です。厚い地金で作るとかえって質感が出すぎてチープな雰囲気が出ないんです。

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デュアル・タイムもけっこうたくさん作っていました。バンドはカーフ・レザーです。文字盤はほとんど手描きです

様々なカラーのモノをリリースしました。顔料は焼付け塗装用のもので、塗装した後にオーブンで焼くことによって強度を増します。塗っては焼くのを2~3回繰り返しました。でも、やはり本体が何かにこすれたりするとどうしてもその部分がハゲたりするので、なるべくケース部に厚みが出ないように気を使いました。

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コンパス搭載モデルです。

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これも変形のデュアル・タイムです。

 

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デジタル・モデルも作ってました。

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まさにオモチャっぽいモデルです。

このシリーズは、1990年代中ごろから作り始め、だいたい2005年くらいまで製作・販売していました。とても人気がありましたが、製作はけっこう大変でした。塗装しなくてはならないのが厄介でしたし、表面のブリキっぽいチープさを演出しつつ、時計ですから、しっかりした強度を保つのも大変で設計にはとても気を使いました。

でも、このシリーズののニューモデルをデザインするのはとても楽しかったのを覚えています。

わりとファンの方もいらっしゃるようで、もうティン・トーイシリーズは作らないんですかと、たまにお問い合わせいただくこともあります。さらに良い設計で、もっとブリキっぽさがより演出できるような着想があれば、また復活したいシリーズでもあります。

ブリキ玩具のティン・トーイは、現役でたくさん売られていた時代を知らない若い世代の方々にもなぜか懐かしさを感じさせるようで、今でもわりと人気があるみたいですね。

ブリキのDNAが体のどこかに組み込まれているのかも?

ティン・トーイよ永遠に!

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