人類初の時計はカレンダー時計? その1



  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • SumoMe
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「人類が初めて生み出した時計はなんだと思う?」と訊けば、たいていの人は「日時計ではないか」と答えると思います。正解です。
しかし、人類が最初に触れた日時計は、一般的に知られている現在の“時刻”を認識するものではありませんでした。それは現在が一年のうちで、いつ頃に位置しているのかを知るもの、つまり“カレンダー日時計”でした。

このカレンダーの役割を果たした日時計。では、いったいどんなものだったのでしょうか? それはこんな感じのものだったと考えられています。

 毎朝住まいから一歩外に出ると、近くの高い木の影があるとします(木でなくても、住まいの小屋の影や小高い丘の影なんかでもいいです)。この影の先が、日がたつにつれ、微妙に移動する。つまり影の長さが徐々に長くなったり、短くなったりする。一日の中で、一定に時刻にこの長さを観察すると刻々と日々変化するわけです。
たとえば、太陽が最も高いところに位置した、つまり正午にこの長さを毎日観察すると分かりやすくなります。太古の昔、誰かがこのことに気が付き、観察を繰り返したのでしょう。その結果を計測し、一年が約365日で推移していることが分かり、現在が一年のうちで何日なのかを知ることができたのだと考えられます。

この技術は紀元前に存在した高度な文明の下でその技術が確立し、かなり正確な暦(こよみ)を作成していたと考えられています。そしてこれを元に人類は種まきの時期や収穫の季節、また大洪水などの周期的な災害に備えたりと、さまざまな準備をしたと考えられています。特に農耕民族にとってカレンダー日時計の登場は生死を決定づけるほどの存在だった、といっても過言ではないかもしれません。

このように時を刻む時計は1年を大きく刻むことから始まった、と考えられています。次回もこのお題でお話しできれば、と考えています。

時計と歴史カテゴリの最新記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。